【Route53 × WordPress】EC2からXserverへ移管するためのドメイン設定
目次
- ・| はじめに
- ・| 背景
- ・| 目的
- ・| 実施内容
- ・| EC2側WordPressのバックアップ
- ・| Xserver側WordPressのインストール
- ・| Route53の設定
- ・| Xserverの設定
- ・| Xserver側WordPressにデータを流し込み
- ・| さいごに
はじめに
当ブログはEC2サーバーで運用していましたが、Xserverへ移管をすることにしたので目的や背景を含めて解説していこうと思います。
背景
- WordPressブログをEC2で3ヶ月間運用
- ドメインはRoute53で取得
- サイトパフォーマンスが劣悪
- ランニングコストが高い
目的
- ランニングコストを下げる
- サイトパフォーマンスを改善
- メンテを楽に
実施内容
EC2側WordPressのバックアップ
まずは移管元のWordPressデータのバックアップを取得します。
と言っても元々入れていた「BackWPup」で一括取得が可能なのでジョブを走らせるだけです。
当然、投稿データやもろもろの設定値も引き継ぐので「データベースのバックアップ」のチェックを忘れずに。
バックアップが完了したら、設定しているディレクトリに該当ファイルが保存されているのでローカルにコピーしてきます。
FTPクライアントは「Cyberduck」を利用します。
https://cyberduck.io/
Xserver側WordPressのインストール
上記のバックアップが完了したら、移管先のWordPressを構築します。
これは腐るほど記事があるので割愛しますが、Xserverのサーバーパネルから「WordPress簡単インストール」でサクッと済ませておきます。
Route53の設定
さて、ここからが本番です。
Route53でドメインを取得して、リソース対象をロードバランサーに向けているので、ネームサーバー設定を変更してXserverに向き先を変えていきます。
ドメインのネームサーバー名を変更
下記の手順で既に取得済みのドメインに進み、ネームサーバー名を既存のAWSのネームサーバーからXserverのネームサーバーに変更します。
- Route53
- ドメイン > 登録済みドメイン
- 対象ドメインを選択
- ネームサーバーの追加/編集
- 編集ダイアログで下記に差し替え
ns1.xserver.jp
ns2.xserver.jp
ns3.xserver.jp
ns4.xserver.jp
ns5.xserver.jp
これでOK。
ドメインのルーティング先を追加
ネームサーバーを変更したら、今度はルーティングのターゲットを変更していきます。
まずはターゲットを追加します。
- Route53
- ホストゾーン
- 対象のドメインを選択
- レコードを作成
- 下記の情報を入力
- レコード名: ドメイン名
- レコードタイプ: NS
値
- ns1.xserver.jp
- ns2.xserver.jp
- ns3.xserver.jp
- ns4.xserver.jp
- ns5.xserver.jp
ドメインのルーティング先を削除
新しいルーティングを追加したら、既存のルーティングを消していきます。
私の場合「Application Load Balancer」に紐づけていたので、そちらのレコードを削除します。
ここまで出来たらRoute53側の設定は完了です。
Xserverの設定
Route53の設定が完了したら、移管先のサーバー設定に移ります。
ドメインを追加
設定方法は下記の通りです。
- サーバーパネル
- ドメイン > ドメイン設定
- ドメイン設定追加
- ドメインを入力登録
上記でドメインを追加すると「ドメイン設定一覧」に表示されてると思いますが、初期は「反映待ち」のタグが付いてるので反映完了までしばらく時間をおきます。(私の場合は1時間くらい放置した気がします。)
ルーティングの確認
ここまででドメインの移管設定は完了したはずなので、ルーティング設定を確認します。
まずはネームサーバーを確認するために、ターミナルで下記のコマンドを叩きます。
$ whois {ドメイン名} | grep 'Name Server'
返ってくる設定値が正しいか確認します。下記であればOK。
Name Server: ns1.xserver.jp
Name Server: ns2.xserver.jp
Name Server: ns3.xserver.jp
Name Server: ns4.xserver.jp
Name Server: ns5.xserver.jp
ネームサーバーが問題なければ、ターゲットが合っているかを確認します。
$ dig {ドメイン名} @ns1.xserver.jp +short
IPアドレスが返ってくるので、XserverのIPと一致しているか確認します。
IPは下記から確認可能です。
- Xserver
- サーバーパネル
- サーバー情報
- IPアドレス
上記の設定値が合っていればドメインの移管設定は完了です!
Xserver側WordPressにデータを流し込み
最後に移管先のサーバーにWordPressデータを流し込みます。
事前にバックアップをとっておいたデータをそのまま流し込む形でWordPressデータを移植します。
(下記の記事がわかりやすいです。)
「BackWPup」のバックアップデータを復元する方法 | 三重県のHP制作会社エフ・ファクトリー
WP(WordPress:ワードプレス)のバックアッププラグイン「BackWPup」でバックアップしたデータを
株式会社エフ・ファクトリー
アクセスして問題なく表示されれば完了!
さいごに
AWSからXserverへのWordPress移管に関しての作業は以上となります。
今回記事にしたのには理由があって、設定したはずが1日経ってもルーティングが変わらなかったので地味にハマっていました。
原因はRoute53の設定で「ドメインのネームサーバー名を変更」をしていなかったことです。(笑)
多分、半年後には忘却の彼方だと思うので備忘録としてまとめてみました。
以上です。
最後までご覧いただきありがとうございます。